日本相撲協会は2日、八角部屋付きの大山親方(元前頭大飛)が8月31日付で協会を退職したことを発表した。

大山親方は1983年夏場所後に現役引退し、年寄「山響」を襲名して大山部屋の部屋付き親方として後進の指導にあたった。その後、元大関松登の先代大山親方が急逝し、年寄「大山」を襲名して部屋を継承。1986年に大山部屋を封鎖し、高砂部屋、東関部屋、八角部屋へと転籍した。

また、長年にわたって決まり手担当を務めた。2000年には自身が中心となり、当時としては40年ぶりに決まり手を改定。江戸時代の資料などを参考に、70手から現在の82手に増やした。

2017年10月に65歳の定年を迎え、70歳まで協会に残れる再雇用制度を利用していた。大相撲秋場所(11日初日、東京・両国国技館)後の10月に70歳を迎える前に協会を退職することになった。