幕内最軽量117キロ、西前頭5枚目の翠富士(26=伊勢ケ浜)が、9連勝で単独トップを守った。

業師の宇良との一番。前日から「イヤな感じがする」と話していたが、「ずっとイヤな感じはありましたね」。しかし、相撲は立ち合いから攻め込み、相手が引いてきたところを一気に出て押し倒した。

「引かれても対応できている。体がよく動いていると思います」

一方で、不眠に悩む。前夜も「一睡もできなかった」と明かす。「夜の11時には寝床に入ったけど、眠れない。目はつぶってましたけど、オールでそのまま稽古って感じでした」。明るい表情だが、じわじわ重圧は忍び寄っている。「これがストレスなのか」と実感したという。

10日目は小結翔猿との対戦が組まれた。静岡県出身力士初の幕内優勝も現実味を帯びる中、翠富士は「しっかり寝たいです」と切実に願った。

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