西幕下2枚目の千代栄(32=九重)が、押し出しで向中野を破り、5勝1敗として2場所ぶりの十両返り咲きに大きく前進した。

立ち合いから激しい突き合いとなり、1度は土俵際まで押し込まれた。だが相手をよく見て、冷静に左からいなし、横向きにさせると一気に攻勢に出て押し切った。「押し込まれたけど、巻き返して攻めていけてよかった。(土俵際のいなしは)とっさですね。体が動いてくれている」と、好調を実感していた。再十両に前進する白星となったが「あと1番残っているので、しっかり勝って終わりたい」と、気を引き締め直していた。