大相撲春場所で初優勝後右ふくらはぎの化膿(かのう)で春巡業を休場していた関脇霧馬山(26=陸奥)が、巡業の合流初日から精力的に稽古に打ち込む姿を見せた。

15日、神奈川・藤沢市の秋葉台文化体育館での春巡業に参加。同じ関脇の豊昇龍、小結大栄翔、大関経験者の朝乃山らと相撲を取り、7勝5敗とした。「60%くらい」とまだ本調子ではないが、けが明けの不安を感じさせない動きで満員御礼となった会場を盛り上げた。

右ふくらはぎの状況については「だいぶ良くなっている」と話し、大関とりに挑む夏場所(5月14日初日、東京・両国国技館)に向けて既に稽古を再開。今週中には荒汐部屋に出稽古へ訪れるなどし、今後さらに精力的に出稽古へ訪れる考えを示した。春場所では大栄翔との12勝3敗の優勝決定戦を制して大逆転で初優勝を飾ったが、もう過去のこと。1カ月を切った場所へ照準を合わせて「頑張ります」と力強く意気込みを述べた。【平山連】