[ 2014年7月1日10時54分 ]<W杯:ドイツ2-1アルジェリア>◇決勝トーナメント1回戦◇30日◇ポルトアレグレ

 ドイツ(FIFAランク2位)が延長にもつれ込んだアルジェリア(同22位)との熱戦を2-1で制し、16大会連続ベスト8入りを果たした。初16強のアルジェリア(FIFAランク22位)は、82年大会で西ドイツ(当時)を破った番狂わせの再現はならなかった。

 前半からドイツはボールを持つ時間は長かったが、アルジェリアの鋭いカウンターに何度もゴールをおびやかされた。GKノイアーはエリア外に飛び出し、スライディング、ヘディングでクリアする場面が目立った。

 ドイツは後半、ゲッツェに代えてFWシュルレを投入した。同4分、クロースが上げたクロスをムスタフィが高いヘディングシュートも、GK正面。同10分、エリア付近のパス交換からシュバインシュタイガーが落としたボールをラームが強烈右足シュート。惜しくもGKエムボリにクリアされた。

 同35分には右からのクロスをミュラーがドンピシャのヘディングシュートもGKがはじき、こぼれ球をシュルレが右足で打ったが、これもDFに止められた。

 延長前半2分、ドイツがついに先制した。左サイドをミュラーがエリア内まで持ち込み中央にクロス。走り込んで前に出過ぎたシュルレが、左足ヒールに当ててゴールに流した。

 延長後半15分にもシュートの乱れ打ちからエジルがダメ押しの2点目を決めた。直後に1点は返されたが、120分の熱戦にピリオドを打った。

 アルジェリアも得意のカウンターからスリマニ、フェグリらが何度もチャンスを作った。前半17分、左サイドのDFグラムが上げたアーリークロスを、ゴール前のスリマニがダイビングヘッド。決まったかに見えたがオフサイドの判定だった。

 延長に入ってからは疲労で足が止まり苦しい場面が続いた。それでもGKエムボリの好セーブなどで粘りに粘った。2点差となった終了間際、フェグリからのクロスをジャブがスライディングシュートで1点を返す意地を見せた。

 ドイツは4日(日本時間5日)の準々決勝でフランスと対戦する。【得点者】延長前半2分

 シュルレ(ドイツ)延長後半15分

 エジル(ドイツ)延長後半16分

 ジャブ(アルジェリア)