[ 2014年7月2日9時47分

 紙面から ]<W杯:フランス2-0ナイジェリア>◇決勝トーナメント1回戦◇6月30日◇ブラジリア

 ナイジェリアが94、98年大会に続く3度目の挑戦でも8強進出を果たせなかった。好セーブを連発し、フランスを苦しめていたGKビンセント・エニェアマ(31=リール)の1つのミスが明暗を分けた。

 後半34分、相手CKに飛び出した31歳のGKは味方と交錯し、パンチしきれず。後方へのこぼれ球を頭で押し込まれ、先制点を許した。FWエマニュエル・エメニケ(27=フェネルバフチェ)、FWアーメド・ムサ(21=CSKAモスクワ)ら攻撃陣が奮闘していただけに、悔やまれる失点だった。昨年のアフリカ王者はその後、反撃に出たが、後半ロスタイムにDFジョセフ・ヨボ(33=ノリッジ)のオウンゴールで2点目を献上。前回大会のガーナに続く、アフリカ勢2度目の8強入りの夢は終わった。

 スティーブン・ケシ監督(52)は「あのプレーのつけは高くついた。敗れて当然だと思えないが、これもサッカー」。MFミケルも「失点までは優勢だったが…」。エニェアマは所属するリール(フランス)で、同国1部歴代2位の1062分間連続無失点を記録するなど、好調で迎えた大会だった。

 アフリカ人監督として初の8強入りを目指したケシ監督は、退任を表明。この試合で節目の代表通算100試合出場となった33歳のヨボも代表引退を明かした。スーパーイーグルスの1つの時代が閉じた。