SKE48高柳明音(29)は、最後まで笑顔を見せた。

スピーチをして、ステージ中央に設置されたリフトに乗ってステージを去ったが、「今日は祭りだよ! まだまだ終わらないよ」と再びステージに登場して、「オキドキ」を披露。「やっぱライブって最高だね!」と最後まで笑顔で締めくくった。

スピーチ全文は次の通り。

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SKE48に入って12年、本当にいろいろなことがありました。楽しいことももちろんあったし、うれしいこともたくさんあったし、つらいことも苦しいこともたくさんありました。自分ってこんな人間だったんだって、改めてSKE48がたくさん教えてくれました。

アイドルっていうのは、私が子供の頃に思い描いた夢で、自分なんかがなれるわけないって、諦めた時もありました。でも、運命なのかなあ。地元名古屋にアイドルグループが出来るなんて…。最初で最後の賭けだと思ってオーディションを受けて、今に至ります。

そこで私を好きになってくれた人がいて、こうやってたくさんの方に支えられて、一緒に頑張ってきたメンバーもこんなにたくさんいるし、先に旅立っていったメンバーもたくさんいます。お見送りをする立場の時は、何で先にいっちゃうんだろうという気持ちもたくさんあったけど、12年やったら、ちゃんと一人前のアイドルになれたかなって思います。完璧なアイドルではなかったですけど、本当に私は悔いのない、最高に幸せなアイドル人生でした。

このセットリストを考えている時も幸せだったし、みんながリハーサルで楽しそうに練習してくれたりとか、この曲を一緒にできてのうれしいって言ってくれたりとか。リハーサルの時から泣きそうだと言ってくれる子もいたりとか。みんな1人1人がいたから、私は今ここに立てています。私がここに連れてきたんじゃなくて、みんながここに連れてきてくれて、一緒に立っていると思います。

アイドルって、全員が同じラインで頑張れるものではなくて、つらいこと、なかなかうまくいかないこと、どうしたらいいのかな? とか、このグループに自分は必要ないんじゃないかな? とか、私も思うことがたくさんあったんですけど、12年やり切ったら、その時のことも今につながっていると思えるようになりました。今つらい思いをしている子も、今は無敵状態の子も、みんながSKEでいるから、こうしてたくさんの方に愛していただけて、これからも続いていくんだと思います。

私は本当に、本当にSKE48に出会えて幸せでした。こんなにニコニコ終われるって、自分でも思ってなかったです。もっとワーッてなるかなと思ったんですけど、幸せだったんです! 本当にありがとうございました!

名古屋の大きい会場でたくさんの方に見送っていただいて、本当に大変な時期ですけどね、みんなに会えないとアイドルって頑張れないんです。みんながいるから頑張れるんですよ、アイドルって。それを改めて実感しました。今日卒業コンサートで、今月いっぱいはSKEとして、最後までがむしゃらに、アイドルやらせていただきますので、最後までよろしくお願いします。

最後は羽ばたかせていただきます。本当に皆さん、ありがとうございました。SKE48が、大好きです。