AKB48岡田奈々(24)が3日、東京・昭和女子大人見記念講堂で10周年記念ソロコンサート「Starting Over」を行った。公演前に日刊スポーツなどの取材に応じ、ソロデビューへの思いなどを明かした。【大友陽平】

    ◇    ◇    ◇

-本番前の意気込みは?

「4年ぶりのソロコンサートで、AKB48に加入して10年というとても大事な節目に開催させていただくソロコンサートなので、私自身すごく気合も入っていますし、協力してくださっているバンドメンバーの皆さん、舞台チームの皆さん、マネジャーらスタッフの皆さんもすごい熱量で一緒に作ってくださっているので、本当に良いものができそうだなと思っています。とにかく楽しみですし、ドキドキですし、4年ぶりに面と向かって会えるなと思うので、早く会いたいなという思いです」

-昨日は寝れた?

「リハーサルの映像を見返しながら寝落ちしちゃっていたので、すぐに寝れたんですけど、朝めちゃ早く起きちゃって…。緊張していて、起きた時にSNSとかで皆さんに私が『今日もかわいいね』と言ってもらって(笑い)。それでだいぶ心が落ち着いたと思ったんですけど、いつも持ち歩いてるのどをケアする吸入器を家に置いてきちゃって…。やっぱりフワッとしてたんだということを実感しました」

-ファンが選んだ楽曲のカバーを中心に披露する上で大変だったことは?

「男性の曲も何曲か歌わせてもらったり、女性の曲もちょっとキーをずらしたりしていて、そこが一番大変でした。あとはカバー曲ばかりなので、歌詞を覚えるのはめちゃめちゃ大変でした(笑い)」

-ソロで魅了する

「今回は自分のやりたいことだけを詰め込もうと思って、ダンスは1ミリも踊りません!(笑い) 4年前のコンサートをDVDで見た時に、そこまでダンスシーンを見返したいかな? と思ったら、そうでもなかったので…(苦笑い)。今回は何度でも見返したくなるようなソロコンにしたくて作らせてもらったので、とにかく歌でストレートに勝負しにきました!」

-そこが今回のこだわり

「あと4年前と違うのは、全曲フルバンドの生演奏という部分です。ソロは超楽しいですね。自分1人の声しか響かないというのは本当に最高にぜいたくで、幸せだし、普段は大所帯で活動している分、すべてが新鮮で楽しいです。歌うことが好きなので、全部歌を独り占めできるというのは、私にとって最高の幸せだなと思います」

-1曲目から「根も葉もRumor」などアップテンポの曲を並べた

「4年前のソロコンの時にゆきりんさん(柏木由紀)に相談したんです。オープニングは絶対に緊張するから、自分が歌い慣れてる曲の方がいいよって。それを踏まえた上で4年前もセットリスト組んだし、今回も(柏木)由紀さんの助言を信じて、そういう構成にしました」

-アンコールは?

「アンコールは、AKB48グループ歌唱力No.1決定戦で優勝できた(家入レオの)『未完成』という曲で、そこからご褒美でいただいた『壊さなきゃいけないもの』を披露して、さらにそこで終わらずに実はソロコンのために楽曲を作ってきました…という流れで、私のこれからの活動への気合をここで皆さんに見せて、これからいろんな曲を作っていくんだぞというところを皆さんに感じ取ってもらえたらいいなと思います。11年目になるので、これからはどんどん自分で作詞をしていって、楽曲を増やしていって、まだできるか分からないですけど、いつかはソロデビューができたらと思います」

-かつてBNK48の楽曲で作詞経験があるが、本格的に作詞に初挑戦したオリジナル曲「この世から僕だけが消えることができたら」について

「4曲ぐらいのデモ音源から選ばせてもらいました。自分の中で1番ピンとくるものを選ばせてもらって、そのデモ音源をイメージしながら歌詞を書きました。誰とは言わないんですけど、ある1人の人間を思い浮かべて書いたので、妄想というよりは、その人に向けて歌っていたりするので、そういうところもちょっと聞いてていただけたらうれしいです。初めて作詞したので、あまりうまくないと思うんですけど…。あとは秋元先生の曲を歌いすぎていて、ちょっと先生っぽさが出ちゃってる気がします(笑い)。どちらかというと男性目線で書いてるので、そのあたりは先生の影響を少なからず受けてしまっているかなと思います。1カ月くらいかかって、難しかったですけど、音源に自分の気持ちをはめていけばいいだけだったので、1からなんか何も音楽がない状態で考えるよりは作りやすかったと思います」

-ソロデビューに向けて、ソロ歌手としてどんな世界観を出していきたいか?

「難しい質問ですね! 『壊さなきゃいけないもの』は私そのままだなって感じがするし、『この世から僕だけが消えることができたら』も、やっぱり私らしい、自分のちょっとダークな部分とか、ロックな部分を出してるなって思うんですけど、私はいろいろな曲が歌いたくて、バラードもかわいい曲もやりたいんです。今はジャンルにとらわれずに、いろんな曲を作っていけたらいいなと思っていますし、いろいろな表現ができる幅広いエンターテイナーでありたくて…。“振り幅お化け”になりたいという気持ちがあるので、今は決めつけずに、いろいろやっていきたいです!」

-七夕が近いので短冊に願い事を

「(「ファンの皆様と沢山会える年になりますように」としたため)オンライン握手会などはありますが、ライブはより心と心が通じ合えると思います。ライブはもちろん、いろいろなイベントで皆さんと直接会える年にしたいです!」