AKB48チームAが4日、神奈川・KT Zepp Yokohamaで、「AKB48 現チームファイナルコンサート2023」を開催した。

グループは4月、結成当初から続けてきたチーム制・キャプテン制の休止を発表した。秋から始まる新体制に向け、3日間にわたり現体制でのラストライブを開催。向井地美音(25)がキャプテンを務めるチームAのコンサート「これがチームAフェスティバル!」で幕を開けた。

チームの持ち味である「わちゃわちゃした雰囲気と団結力」を出せるようにと、向井地が選曲を担当。歴代チームAの劇場公演楽曲や現在の公演楽曲を織り交ぜた、“お祭り騒ぎ”のコンサートとなった。

1曲目の「Pioneer」で勢いよくスタートすると、現在の劇場公演タイトルでもある「重力シンパシー」や59枚目のシングルに収録されたチーム曲「臆病なナマケモノ」など、チームAらしい楽曲を披露。向井地は「向井地チームAとして最初で最後となる、私たちだけのコンサートがついに始まりました! この日に向けてリハーサルも全力で頑張ってきたので、この1年ちょっとの間、みんなで歩んできた思いを全部ぶつけて楽しんでいきたいと思います!!」とあいさつした。

ユニット曲のパートでは、千葉恵里(19)が板野友美のソロデビュー曲「Dear J」をバックダンサーとともにパフォーマンス。今月卒業を控えた中西智代梨(28)は、宮脇咲良のソロ曲「夢でKiss Me!」を歌い、「アイドルを存分に楽しませてもらいます」とニッコリ。メンバーが親衛隊として登場し、会場を盛り上げた。

向井地は、グループで最も長い歴史を持つチームAへの思いを語り「さまざまに形を変えてメンバーも変わっていって、最後にバトンを受け取ったのが向井地チームAなんだなと思うと感慨深いです」。そして「今までとはまた違ったチームAの形を作れたと思いますし、こんなすてきなチームでキャプテンをできたことが本当に幸せでした」と目を潤ませた。

アンコール後には、「AKBフェスティバル」「ひこうき雲」などを歌唱。MCでは、現在のチームA劇場公演である「重力シンパシー」公演が、10月16日に千秋楽を迎えることも発表した。向井地は「最後まで走り抜けていきたいと思いますので、残り2カ月間たくさん見に来てください!」と笑顔で締めくくった。