サンディエゴで23日まで4日間に渡って開催されていた世界最大級のポップカルチャーイベント「サンディエゴ・コミコン・インターナショナル」で、今年もアメコミ大作映画の発表が行われ、多いに盛り上がりました。中でも注目を集めたのが、「バットマン」や「スーパーマン」を擁するDCと「アベンジャーズ」などヒット作を連発するマーベルのプレゼンテーション。共に6000人以上を収容するホールHで22日にパネルを行い、前日からファンが並ぶほどの熱狂ぶりとなりました。

 DCは今秋公開のバットマン、ワンダーウーマン、フラッシュなどDCコミックのスーパーヒーローが集結する「ジャスティス・リーグ」の新たな予告映像とポスターを公開。バットマン役のベン・アフレック、ワンダーウーマンのガル・ガドット、フラッシュのエズラ・ミラー、サイボーグのレイ・フィッシャーらも登壇し、会場のボルテージも最高潮に。一方のマーベルは、マーベル・スタジオのケビン・ファイギ社長が「ブラックパンサー」と「マイティ・ソー:バトルロイヤル」を紹介。「アントマン」(2015年)の続編「アントマン&ワスプ」の製作も発表され、ワスプ役にミシェル・ファイファーが起用されたことも明かされました。共にファン待望の新作を多数控えたDCとマーベルのプレゼンテーションにファンも大喜びでしたが、今後数年間で実にたくさんのアメコミヒーロー映画が公開されます。その豪華なラインアップを一挙まとめて紹介します。

◆「マイティ・ソー:バトル・ロイヤル」 11月3日 日米同時公開

 2011年に第1弾が映画化され、2013年公開の「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」に次ぐシリーズ第3弾。最強の武器であるハンマーを失い捕らわれてしまったソーは前作と同様、クリス・ヘムズワースが演じます。ソーの義兄弟で宿敵のロキ役も前作同様にトム・ヒドルストンが、また死をつかさどる女神でソーの敵となるヘラ役にはケイト・ブランシェットが起用されています。

◆「ジャスティス・リーグ」 11月17日全米公開

 バットマン、ワンダーウーマン、フラッシュら豪華ヒーローたちが集結して悪に立ち向かう本作は、アフレックのバットマンはこれが見納め? との噂もあるので、そこにも注目です。「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」の続きといわれており、ジャスティス・リーグの主導権を巡って再び2大ヒーローの対決もあるかも? と期待も。

◆「ブラックパンサー」 2018年2月全米公開

 「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」(2016年)に初登場したアフリカの小国ワカンダの王で戦士のブラックパンサーことティ・チャラが主人公となる単独映画。マーベル初の黒人ヒーローとして知られるブラックパンサーを演じるのは、チャドウィック・ボーズマン。コミコンで本編の映像の一部がお披露目され、ファンからも大きな拍手を受けています。

◆「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」 2018年5月全米公開

 今月14日からアナハイムで行われていたディズニーファンのイベント「D23」で予告編がお披露目されたばかりですが、ロバート・ダウニーJr.演じるアイアンマンやヘムズワース演じるソー、トム・ホランド演じるスパイダーマン、ベネディクト・カンバーバッチ演じるドクター・ストレンジら豪華スターが集結する「アベンジャーズ」シリーズ第3弾。ちなみに、シリーズ第4弾の製作もすでに決まっており、2019年5月公開といわれています。

 この他にも「デッドプール」「アントマン」の続編、「スーパーマン:ホームカミング2」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3」などヒット作の続編も多数ラインアップされており、あのヒーローたちも再びスクリーンに戻ってきます。今後もアメコミ映画は盛り上がっていきそうです。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)