元祖お騒がせセレブとして2000年代に注目を集めたパリス・ヒルトンが先月、インスタグラムに自身の指を握る赤ちゃんの小さな手の写真を投稿し、21年11月に結婚した実業家の夫カーター・リウムさんとの間に代理出産で第1子が誕生したことをサプライズ公表し、世間を驚かせました。

パリス・ヒルトン（09年1月撮影）

「ずっと母親になることを夢見てきました。家族が増えたことにとてもワクワクし、赤ちゃんへの愛で胸がいっぱいです」とママとなった心境を述べていたヒルトンは、最新のインタビューで息子の誕生を公表する直前まで家族にも内緒にしていたと明かして話題になっていますが、ハリウッドでは代理出産を選択するセレブは少なくありません。

代理出産にかかる費用は州やエージェントによって異なるものの一般的に12万ドルほどだとされ、それに保険や弁護士費用などさまざまな諸経費を含めると平均19万～23万ドルほどかかるといわれています。不妊や年齢、妊娠によるキャリアへの影響、ゲイカップルとして子どもを授かることなど理由はさまざまですが、ヒルトンと同様に代理出産を選択したセレブたちを紹介します。

■キャメロン・ディアス

結婚を機に女優業から遠ざかっていたものの昨年8年ぶりに復帰を果たしたキャメロン・ディアスは、47歳だった19年にSNSで子どもの誕生を発表して世間を驚かせました。出産についての詳細は明かしていませんが、後に代理出産だったことが報じられています。結婚後は妊活に励んでいたというディアスは、現在2人目の子どもを再び代理出産することを検討しているとも伝えられています。

キャメロン・ディアス（10年撮影）

■キム・カーダシアン

元夫のイェことカニエ・ウエストとの間に4人の子どもがいるキム・カーダシアンは、18年に誕生した第3子の次女シカゴちゃんと翌年生まれた第4子の次男サーム君は代理母によって誕生しています。カーダシアンは下の2人も自然妊娠を望んでいたものの、2度の出産で妊娠合併症を患い、癒着胎盤を起こしたことなどからドクターストップがかかり、代理出産を選択したといわれています。

キム・カーダシアン（ロイター）

■ニコール・キッドマン

2人の養子を迎えた前夫トム・クルーズと離婚後に再婚したキース・アーバンとの間に2人の娘がいるニコール・キッドマンは、10年に誕生した次女フェイス・マーガレットちゃんを代理出産しています。2人目を希望していたキッドマンは、子宮外妊娠と流産を経験したことなどから自然妊娠を諦め、夫妻の精子と卵子を用いての体外受精で代理母がマーガレットちゃんを出産したことを公表しています。

ニコール・キッドマン（09年2月撮影）

■アンバー・ハード

ジョニー・デップとの泥沼の離婚劇で世間を騒がせたアンバー・ハードは、21年4月に代理母出産で愛娘が誕生し、シングルマザーとなったことを公表しています。胸に赤ちゃんを抱く写真をSNSに投稿して娘の誕生を発表したハードは、「4年前に自分流の方法で子どもを作りたいと思った」と語っているものの、父親の名前は明かしていません。

アンバー・ハード（2015年1月撮影）

■プリヤンカー・チョープラー

18年に結婚したプリヤンカー・チョープラーとニック・ジョナス夫妻は、昨年代理出産で娘が誕生しています。当時の報道によると、仕事が多忙だった2人はスケジュールの都合などでなかなか子作りするタイミングがなく、39歳というチョープラーの年齢も考えた結果、代理出産を選択したといわれています。

■サラ・ジェシカ・パーカー

映画化もされた大ヒットドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」で知られるサラ・ジェシカ・パーカーと夫のマシュー・ブロデリックは、09年に代理出産で双子の姉妹を迎えています。長男を出産後に不妊に苦しんだというパーカーは、「出産せず娘たちと対面するのは、まるで停止したアニメを見ているみたい」と病室で初めて双子に会った時の体験を明かしています。

サラ・ジェシカ・パーカー（2004年11月撮影）

■エルトン・ジョン

エルトン・ジョンは、長年のパートナーで14年に同性婚したデヴィッド・ファーニッシュさんとの間に、2人の息子を代理出産で授かっています。10年に長男ザッカリー君、13年に次男イライジャ君が誕生していますが、代理出産にあたって共に精子を提供していたため、どちらが生物学的な父親なのかは分からないと明かしています。

エルトン・ジョン（2001年11月撮影）

【千歳香奈子】（ニッカンスポーツ・コム／芸能コラム「ハリウッド直送便」）