レッスンスタジオなど拠点を東京・渋谷区に置くCyberAgent Legitが2日、同区の長谷部健区長(51)を表敬訪問した。
昨シーズンのレギュラーシーズン優勝を報告するとともに、29日開幕の23-24シーズンの健闘を誓うのが目的だった。しかし、元大手広告会社に勤務した長谷部区長は躍進著しいD.LEAGUEの中でも人気NO・1のLegitには一目置いていた。「ぜひ協力して欲しい。許可は我々が出すのでアイデアを提案して欲しい」と街のPRへの協力を依頼した。依頼するだけでなく、私案も次々披露した。
【<1>街全体をガラス張り構想】「マルキュー(109)から道玄坂のあたりなどをできるだけガラス張りにして、人通りが少なくなった時間帯はそこを鏡変わりにダンスの練習ができるようにすればどうだろう。大きなビルが増えたけど、ストリートの景色も大事だと思う。ダンスは大きな体育館じゃなくても踊ることができますよね」
【<2>MVの舞台は渋谷で】「宮下公園とか許可を出しますから、MVを撮影して欲しい。落書きはダメだけど、アートはいいと思っています。もし、MVの舞台が落書きされるようなことがあれば、一緒に消しましょう。それも大事なPRだと思います」
【<3>学校訪問してレッスンを】「小学生にも授業で踊ってもらえる振り付けをお願いしたい。学校訪問してレッスンして欲しい。今度、区民祭も出てください」
【<4>「ハチ公8本締め」を作って!】「会やイベントを締めくくる、渋谷区オリジナルの『ハチ公8本締め』を考えているけどうまくいきません。みんなが一緒に盛り上がれるのを考えてください。これは宿題です」
ディレクターのFISHBOY(37)も「わかりました。やってみましょう」と宿題を請け負うなど期待の大きさを実感した様子。「シーズンが終わったら、今年以上のいい報告ができるようにしたい」と、昨年逃したチャンピオンシップ優勝を約束した。
日本を代表する街でもある渋谷だが、ハロウィーンの大騒ぎやコロナ禍以降も減ることがない路上飲みにより、区民の安全が損なわれる事態が続いている。長谷部区長は「ダンス不良がやるものなんてイメージは過去のもの。渋谷を代表するチームとして期待しています」と激励した。
渋谷駅のハチ公前広場では1日からD.LEAGUE開幕をアピールする巨大看板が期間限定で掲出された。各チームの代表者が集合した壁画も現れ、その中央にTAKUMI(23)がデザインされた。区長の期待通り、Legitをはじめ、D.LEAGUEが渋谷の顔になっている。【久我悟】
【メンバーに聞いた! 初めての渋谷体験】表敬訪問後、メンバーに初めて渋谷を訪れた思い出と印象を聞くと、さすがはプロダンサーらしいきっかけが多く聞かれた。
★FISHBOY(37) 中学の時に山口から上京して、青山学院を受験したのが初めての渋谷です。人の多さに驚きましたね。プラネタリウムのあったビルでデートした思い出があります。
★TAKUMI(23) 福島出身なんですが、小学生のころ、初めて渋谷に来て、スクランブル交差点の人の多さに驚きました。
★ena(24) 小5の時に初めて大阪から全国大会に出場した時の会場が渋谷でした。駅を降りて、ファミリーマートの真ん前が会場だったと思います。(「クラブアクシス」だったとの説が浮上しました)
★1ch(24) 広島から中1の時に友達の家族と旅行した時に、「シブセンマック」(マクドナルド渋谷センター街店)で食事しました。
★地獄(27) 小学生の頃、ダンスバトルに出演するため父親と上京しました。意味もなくハチ公の像をなで続けたのを覚えています。
★BBOY SHOSEI(20)小学生のころに親と一緒に石川から来ました。ビルが高いのが印象的でした。
★ATO(23) 自分は唯一の関東出身(横浜)なので、来る機会は多かったんですけど、小3か4年の時に渋谷のダンススクールに来ました。地元にいない最新のファッションや髪形の人がいてびっくりしました。
★KAI→(23) ダンスで仲良くなった友達と、宮下公園で練習しました。ロッククライミングみたいなところがあって、踊っている人が結構いました。TAKUMIとも同じチームだったので、結構そこで練習しました。
★KANATO(18) 小6の時にバトルに出るために来ました。昼ご飯を食べようとしたら、見たことがない店ばかりで、結局、地元にもあるガストでチーズ入りハンバーグを食べました。
★AYUNA(23) 小5の時にバトルに出ました。お母さんとマルキューに行ってみようとなったんですけど、あまりにギャル向きで、買い物せずに帰りました。
(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「Dリーガーのオドリバ」)