乃木坂46向井葉月(21)に、不可能はない!? 舞台「蟻地獄」(6月4日初日、よみうり大手町ホール)出演も控える中、5月9日開催の「9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~3期生ライブ~」のリハーサルに臨んでいます。加入5年目、それぞれの成長を実感しながら、超前向きに4年ぶりの3期生ライブを迎えます。

優しいまなざしでカメラを見つめる乃木坂46の向井葉月(撮影・野上伸悟)
優しいまなざしでカメラを見つめる乃木坂46の向井葉月(撮影・野上伸悟)

「蟻地獄」では、心に闇を抱えたヒロイン、マフユを演じる。お笑いコンビ、インパルスの板倉俊之(43)が原作・脚本・演出を手がける、長いせりふも多いアウトローサバイバルだ。「ここまで長いせりふは初めてですけど、できると思います。人間、できないことはないので!」と力強く言い切った。

「乃木坂に入ってから、『絶対無理!』って思うこともいっぱいあったので。『インフルエンサー』の振り付けとか。入ってまだ半年くらいでしたから。なんとかできたら、『あ、できるんだ』と思いました。だから、どんなに難しいダンスが来ても『あの時できたから、できるわ!』って思います。できないことは、ないです」

16年9月、3期生として乃木坂46に加入した。「乃木坂に入る前は、何かで負けたらすぐ『無理~。もうやらない~』って投げ出して、文句たれているタイプでした」と回想。「乃木坂入って1年くらいの時も余裕がなくて、他のメンバーに対していろいろ思ったりもしました」と明かした。

だが、17年8月発売のシングル「逃げ水」で、同期の大園桃子(21)と与田祐希(20)がダブルセンターに抜てきされた際、すごく喜んだという。「なんで喜んでるんだろう…。私って、人の幸せを喜べるんだ! って思いました」。その後も、3期生がカップリング曲のセンターになったり、選抜に入ったりするたびに喜んだ。「結局、みんなのことが好きすぎるんだと思います」と笑った。

笑顔でポーズを決める乃木坂46の向井葉月(撮影・野上伸悟)
笑顔でポーズを決める乃木坂46の向井葉月(撮影・野上伸悟)

久々の3期生ライブ。「みんな気合が入ってると思います。4年前は言われた通りにやるだけでした。今回は自分たちで『このブロックはこの曲をこういう気持ちでやろう』とかいろいろ決めています。早くやりたいです」とうずうず。「12人全員の意見が出そろうまで、次の話題に進まないんですよ。意見がぶつかっても、ちゃんと話し合って決めてます」と明かした。

「ポジションの確認で昔の動画を見返すと、みんながかわいくて。私は、太っていたりして(笑い)。成長しましたね」

乃木坂46の人気がある程度確立してから加入した3期生は、当初から1期生や2期生と区別されることも多かった。だが、4年半の時を経て、今では確実にグループの一員として活躍している。「自分に何かがあったわけではないですけど、活躍している子たちのおかげです。3期生を『乃木坂46』にしてくれたんじゃないかな、って思います」と感謝した。

先月、1期生と2期生がそれぞれ単独ライブを開催した。3期生ライブ前日の5月8日には、後輩たちの4期生ライブもある。「私たちが最後なので、そこでみんなの熱がさらに上がりましたね。これはチャンスだ、と思っています」と笑った。「4年前よりすごく笑顔が増えた私たちを見てほしい。個性はバラバラですけど、みんな心から『3期でよかった』と感じていると思います」と“大トリ”に向けてアピールした。【取材・構成=横山慧】

優しいまなざしでカメラを見つめる乃木坂46の向井葉月(撮影・野上伸悟)
優しいまなざしでカメラを見つめる乃木坂46の向井葉月(撮影・野上伸悟)

◆向井葉月(むかい・はづき)1999年(平11)8月23日、東京都生まれ。19年4月からNHK・Eテレ「将棋フォーカス」司会。同年8月上演の「コジコジ」で舞台初主演。152センチ。血液型A。