日向坂46丹生明里(20)が24日から2日間、千葉・幕張メッセ国際展示場9-11ホールで開催のクリスマスライブ「ひなくり2021」に向けて意気込んだ。シングル2作連続でフロントメンバーを務め責任や自覚も増し、ダンスへの意識も大きく変わったという2021年を振り返った。

無垢(むく)な笑顔が印象的な日向坂46丹生明里(撮影・浅見桂子)
無垢(むく)な笑顔が印象的な日向坂46丹生明里(撮影・浅見桂子)

現在「ひなくり」リハーサル真っただ中だ。過去にも幕張メッセで行われたが、3ホールぶち抜きでの開催は初めて。「『ひなくり』史上最大級の、とにかくもんのすご~い広さです。ライブで初めて使うものとかもあるので、リハーサルの段階ですごく楽しいんですよ」と明かした。

「(コロナ禍で)声は出せない状況ではあるんですけど、皆さんと一緒に盛り上がりたいです。私たちのかわいらしい部分も、格好いい部分もお見せしたい。新しい演出もあるので『クリスマスを日向坂46と過ごしてよかった』と思っていただきたいです!」

メディア出演も増え、充実の1年だった。「特に、個人的にはダンスをすごく好きになった1年でした」。きっかけは7月放送の日本テレビ系「THE MUSIC DAY」で、「夢の坂道選抜」の1人として加藤史帆(23)齊藤京子(24)とともに乃木坂46、櫻坂46メンバーと「シンクロニシティ」をパフォーマンスし、乃木坂46齋藤飛鳥(23)のダンスを真後ろから見たことだという。

笑顔が印象的な日向坂46丹生明里(撮影・浅見桂子)
笑顔が印象的な日向坂46丹生明里(撮影・浅見桂子)

「もう本当に、ダンスのレベルがすごすぎて。『後ろで間近から見たらこんな動きをしてるんだ!』と思って。こうなりたいと思って、そこからダンスを頑張ろうって意識がもっと芽生えました。『ってか』のダンスは新しい挑戦だったんですけど、(佐々木)久美さんとか、うまいメンバーを鏡越しに見て、どんどんダンスを磨けるように意識するようになりました」

意識の変化やスキルアップとともに、自信もついてきた。「前までは自分が踊ってる姿を鏡で見て、何かちょっとダサいな、うまくできてないな、って思っていたんですけど、いろいろ吸収していくうちに、どんどん楽しくなっていって。本当に良い年でした」とニッコリ。5月発売の「君しか勝たん」、10月発売の「ってか」とフロントに選ばれ、グループの一員としての自覚も増したという。

日向坂46丹生明里(撮影・浅見桂子)
日向坂46丹生明里(撮影・浅見桂子)

「もう甘えている立場じゃダメなんだな、って感じました。私たちも、もっとグループを引っ張っていこうって気持ちを持つことが大事だと思い始めて。今までは、自分なんかがそんなこと言うのは…とずっと思ってたんですよ。そこまでの人じゃない、って。でも、それって『謙虚』じゃなくて逃げてたんじゃないのかなぁ、って。やっぱり、グループを大きくするためには、1人1人が行動しなきゃ! と思いました」

もともと素朴で純粋な人間性が魅力のメンバー。今年は20歳になり、ルックスも洗練されてきた。「ファンの方から『あか抜けたね』『大人っぽくなった』と言っていただいて、すごくうれしいんです」とほほ笑んだ。「ダンスを褒めていただくことも増えました。ファンの皆さんが『よかったよ』ってたくさん言ってくださるから自信につながっている部分があるので、自分の力だけでは変えられなかったかもしれません」と感謝した。

一皮むけたダンスと向上心を胸に、ファンの前では今年ラストとなるライブパフォーマンスに臨む。

【取材・構成=横山慧】

日向坂46丹生明里(撮影・浅見桂子)
日向坂46丹生明里(撮影・浅見桂子)

◆丹生明里(にぶ・あかり)2001年(平13)2月15日、埼玉県生まれ。17年8月、けやき坂46(=ひらがなけやき・現日向坂46)に二期生として加入。愛称「丹生ちゃん」。声優として来年2月25日公開の映画「DEEMO サクラノオト-あなたの奏でた音が、今も響く-」に出演する。157センチ。血液型AB。