乃木坂46林瑠奈（19）が、自身初の選抜入りを果たした31枚目シングル「ここにはないもの」（12月7日発売）への意気込みを語った。オーディション合格から4年、グループ加入から3年弱。驚きとともに迎えた初選抜で、磨かれたパフォーマンス力を存分に発揮する。

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選抜発表で名前が呼ばれた瞬間、目を大きく開いて驚いた。「本当に驚き以外なかったです。幻聴かと思いました。衝撃で。多分みんなも驚いていたと思います」と謙虚に振り返ったが、メンバーからは温かい言葉を掛けられたという。

「発表直後に吉田綾乃クリスティーさんから連絡が来ました。（向井）葉月さんも顔を合わせるたびに『おめでとう』って言ってくれて。ポジションが隣の弓木奈於も『一緒に活動できるのが単純にうれしい』って。うれしかったです」

今月10日の日本テレビ系「ベストヒット歌謡祭」で「ここにはないもの」をテレビ初披露した。「選抜発表から解禁まで全然実感がなかったんですけど、今は自覚のようなものがだんだんと出てきました」。キャプテン秋元真夏（29）や、今作をもって卒業するエース齋藤飛鳥（24）の1期生とも同じステージに立つ。

「正直、1期生の先輩がいらっしゃるうちに選抜に入れるとは思っていませんでした。真夏さんはラストの立ち位置が隣になるので、撮影の時もずっとしゃべってくださって、『これは現実なんだ』って実感します（笑い）。飛鳥さんともお話しする機会があって、選抜入りして申し訳ない気持ちですと伝えたら、『アンダーライブ、見てたよ。頑張ってたよ』って言ってくださって。すごくうれしかったです」

同曲は美しいメロディーやダイナミックに動くフォーメーションダンスが特徴だ。「個人的には『あ、乃木坂だな』ってすごく感じる曲です。覚えるのは大変だったんですけど、上とかから見てもすごくきれいだと思います。ちゃんとそろえるのが大事だと思うので、そこはいい意味でなじめるようにパフォーマンスしたいです」と意気込んだ。

今年はアンダーライブやバースデーライブ、全国ツアーなど多くのステージを踏んだ。「ライブと向き合う時間がすごく長い1年でした」。「すごく苦手だった」というダンスも、もともと定評のあった歌唱力もさらに磨いた。「全然まだまだですけど、少しずつ客観視できるようになってきました。崇拝する伊藤理々杏さんはじめ先輩方が本当にうまいので、学ぶ部分が多いです」と意欲十分だ。

今年3月に高校を卒業し、大学に進学。10月には19歳になった。「周りから『ラスト10代だね』って言われて、重い言葉だなと思いました」と明かした。

「すごく勝負だと思っているので、選抜に選んでいただいてすごくびっくりしたけど、このチャンスを次につなげられるように頑張って、『成長できたな』って思えるくらいの気持ちで来年20歳を迎えたいです」

初の選抜で「乃木坂46」を人一倍体感しながら、満を持して花開く。【横山慧】

◆林瑠奈（はやし・るな）2003年（平15）10月2日、兵庫県生まれ。神奈川県出身。18年8月に「坂道合同オーディション」で合格坂道研修生として活動し、20年2月乃木坂46に4期生として加入。愛称「瑠奈ちゃん」。遠藤さくらからは「るるる」と呼ばれる。164センチ。血液型O。

○…ニッカンスポーツ・コムのコラム「林瑠奈の負けるな！しょげるな！乗り遅れるな！」も来月1日に2周年を迎える。「2年前は乃木坂に入った年なので、加入後の期間をそのまま連想します」としみじみ。「ブログとはまた違って、自分が普段から考えていることを知ってもらえるところだと思うので、引き続き頑張っていきたいです」とアピールした。