タレントの矢口真里(33)らが出演した日清カップヌードルのCMが苦情により放送中止となったことに、芸能界から批判的なコメントもあがっている。

 中止されたCMはビートたけし(69)が学長を務める架空の大学「OBAKA’s大学」を舞台に、タレントの矢口や、作曲家の新垣隆氏(45)らが教授役で出演。矢口が「二兎(にと)を追う者は一兎も得ず」と熱弁を振るうなど、不倫騒動をネタにしたと思える内容だった。同社には視聴者から「不倫を擁護するような表現があるのはどうか」などの声が多数寄せられていた。

 同CMの放送中止については、ネット上で賛否を呼んでいる。芸能界からも多くの声があがっており、お笑い芸人のふかわりょうはブログで同CMを「すごくいいCMだと思う」と好意を示した上で、苦情により打ち切られたことに「反対する人たちがいるように、素晴らしいと思っている人もいる。いつだって、撒き散らされるのは、不満のほうだから。反対の声はきこえるけれど、賛成の声は、なかなかきこえてこないから」と賛成側として主張した。

 陸上選手でタレントの武井壮もまた、同CMに寄せられた苦情について「不快な思いをしました。。ってなんだろうな。。テレビや映画は爽快なものしか描かないもんじゃないような気がするんだけども。。。」とツイッターで疑問を投げかけた。このツイートに対し、タレントのつるの剛士も「ホント、不完全だから面白いし、お利口さんだけじゃ時代は創られない。 寛容さや、ユーモアや、許すことすら出来ないそんな世の中じゃ~ ポイズン。 だよね」と同意した。

 タレントのラサール石井はツイッターで「ああ、もうこんなことも笑いにできない国になったんだね。久し振りによくやったと思ったんだけどなあ」と放送中止を残念がり、「『笑って許す』余裕もないんだね。内容がどうとか言ってるけど、ただ『叩く』ことが目的でしょ。格好の標的だよね。それで何が生まれるのかな。きっと嫌な世の中になっていくよ。確実に」と危惧した。

 なお、過去に日清のCM「UFO仮面ヤキソバン」シリーズに敵役「ケトラー」として出演したデーブ・スペクターは、ツイッターで「カップヌードルのCMが炎上したのは日清なのにケトラーが登場しなかったからだと思う。すぐに火を消したのに」とネタにした。