国際レコード産業連盟(IFPI、本部ロンドン)は12日、2015年の世界全体の音楽売り上げが前年比3・2%増の約150億ドル(約1兆6300億円)だったと発表した。ここ20年ほどで最大の伸びという。音楽データを受信しながら再生するストリーミング配信が45・2%増と急伸し、5年間で約4倍になったことが主な理由。

 インターネットなどを通じた音楽配信の売上高は10・2%増の約67億ドルとなり、全体の45%を占めた。一方、CDなどの音楽ソフトは4・5%減り、シェアは39%。日本ではCDなどのシェアは75%だった。

 ストリーミング配信の急成長は、一定料金で好きな音楽が高音質で一定期間聞き放題の「サブスクリプション」サービスが普及してきたことなどが背景にあるという。