先日、元テレビ朝日のアナウンサーで、現在、フラワーアーティストとして活動する前田有紀さんを取材しました。

 13年にテレビ朝日を退社後、英国でガーデナー(庭園の造作、維持、管理などに関わる職業に携わる人)の見習い、帰国後も生花店で修業を積んできました。15年に一般男性と結婚し、昨年12月に第1子の男児を出産したママでもあり、働く主婦です。

 局アナ時代の07年にインタビューをしたことがあり、約10年ぶりに直接、顔を見ることができました。10年前は、26歳のかわいくて、若さと元気が魅力の人気アナ。一方で、報道より、バラエティーやスポーツ番組中心に出演していたせいか、世間知らずの一面も感じる存在だったように思います。

 ところが10年後の今は、アナウンサーから転職した理由を「花や植物が大好き。好きなことを仕事にしたら、どんな風に人生が輝くかなと思い、好奇心を持って転職しました。取材先でスポーツ選手など、『好き』を仕事にしている人と出会い、自分も『好き』を仕事にする側に立ってみたくなりました」と、自分の言葉で、自分の思いを分かりやすく、的確に説明しました。

 さらに、取材陣の矢継ぎ早の質問にもひるむことも、言葉に詰まることもなく対応しました。「久しぶりなので、台本を渡された時も思わず、MCの部分から読み始めました」と、笑いも上手に織り交ぜていました。

 フリーアナになる予定は「全くありません」と否定していましたが、局アナ時代より、かなりトークはうまくなったと感じました。すてきな大人の女性になったとも思いました。

 今回のイベントがテレビ朝日退社後、初めての公の場でしたが、魅力は増していました。いつかフラワーアーティストの肩書で、テレビ復帰することがあるかもしれません。