仲代達矢(84)主演映画「海辺のリア」(小林政広監督)が3日、初日を迎え、東京・テアトル新宿で舞台あいさつが行われた。

 映画は認知症の疑いがある往年のスターの人生最後の輝きを描く人間ドラマ。仲代は舞台などでシェークスピア作品に挑戦してきたが、「リア王」はまだないという。「万が一、力があれば、やろうと思います」と前向きだった。

 また、作品PRのためにツイッターを始めた。84歳にして踏み込んだSNSの世界に「何百人、何千人とお友達ができた感じ」と笑顔を見せた。

 共演の阿部寛(52)は「仲代さんのせりふは20~30ページにわたるなど膨大な量。血の雨を見えることになるかもと思いましたが、一字一句正確で」と感心しきり。「弁護士の役とか、監督は過酷なことを要求しても大丈夫です」と演じた役の設定と違うセリフ覚えの良さに驚いていた。

 黒木華、小林監督も出席した。