オスカープロモーション主催のオーディション「第15回全日本国民的美少女コンテスト」が8日、都内で行われ、京都府出身の中学2年、井本彩花さん(13)がグランプリに輝いた。女優志望で、憧れは武井咲(23)。審査員特別賞など各賞8人も発表された。

 名前を呼ばれると、その場で手で顔を覆って涙したが、ステージ中央に立って上戸彩(31)からたすきをかけられると、カメラにむかって笑顔もみせた。身長162センチのスラリとした体形で、特技は小学1年から7年間続け、「自分をありのままに表現できることが魅力」と話すクラシックバレエ。受賞について井本さんは「こんな私がグランプリをとれると思わなかった。とてもびっくりしているし、うれしいです。本当にありがとうございます」と話した。

 周囲の友人からは「抜けてる」、「天然」などと言われるというが「自分ではどこが天然なのかまだわかってない」と話す。しかし、グランプリ受賞後の囲み取材では、取材陣から地元の京都弁をリクエストされ「私が本当に優勝できるとは思わなくて本当にうれしかったです。ありがとう」と全て標準語で話して笑わせ、この日の苦手な歌唱審査では「音程を外してもいいから、自分らしさを出して精いっぱい頑張りました」とZARDの「負けないで」を堂々と歌いきった。

 3年ぶりの開催となった今回は30周年の記念大会。グランプリの賞金も通常の200万円から300万円に増額され、映画・ドラマ出演、歌手デビュー、オスカープロ所属など従来の特典のほか、同社が製作する30周年記念映画の主演という特典も追加された。賞金の使い道については「本当に家族に感謝しているので、賞金は全部お母さんにあげます」と話した。

 この日の審査に臨んだファイナリスト21人は全員がオスカープロに所属し、1年間は演技レッスンなどに励んでいくという。取材陣から、同事務所の持つ25歳までの恋愛禁止ルールについて聞かれると「好きな人も気になっている人もいないので気にしていません。25歳までは恋愛しません」と早くも言い切った。

 グランプリのほか、審査員特別賞など6部門を8人が受賞した。同事務所関係者は「誰がグランプリをとってもおかしくないぐらい拮抗(きっこう)していた。日本女性の正統性の美を再認識するというコンセプトに従って選考した結果です」と選考理由を明かした。

 グランプリ以外の各賞は、審査員特別賞を宮城県出身の玉田志織さん(15)と千葉県出身の石井薫子さん(12)、マルチメディア賞を愛知県出身の竹内美南海さん(14)、演技部門賞を東京都出身の伊丹彩華さん(12)、グラビア賞を兵庫県出身の木下凛里乃さん(17)、モデル部門賞を滋賀県出身の谷口桃香さん(16)、音楽部門賞を埼玉県出身の藤田桜恵香さん(12)が受賞した。