「八月納涼歌舞伎」(9~27日、東京・歌舞伎座)の舞台稽古が8日、同所で行われた。

 「納涼-」は若手役者の出演も見どころの1つ。中村扇雀(56)は「第2部は若い役者さんがぞろぞろ出てくるので、お客さまは次に狙いを定めてください。役者さんの発掘にもなる演目だと思う」とPRした。

 「歌舞伎座捕物帖(こびきちょうなぞときばなし)」には扇雀の長男虎之介(19)や、市川染五郎(44)の長男松本金太郎(12)、市川中車(51)の長男團子(13)らが出演する。

 染五郎は「1年で頭1つ分大きくなってびっくりします。足(のサイズ)も僕と変わらない。ただ、息子の方がかっこいい靴を持っているので、借りられるのでうれしい」と笑わせた。

 中車は「うちは、息子の方が5ミリ靴が大きくなった」と、成長の早さを語った。

 1部は「刺青奇偶(ちょうはん)」「玉兎」「団子売」、2部は「歌舞伎座-」のほかに「修禅寺物語」、3部は、故中村勘三郎さんと野田秀樹が歌舞伎上演を約束していた「野田版 桜の森の満開の下」。

 ほかに坂東弥十郎、市川染五郎、市川猿之助、中村勘九郎、中村七之助らが出演する。