元高知県知事の橋本大二郎氏(70)が、過去に成人式で騒ぐ新成人を一喝した騒動について振り返った。

 31日放送のテレビ朝日系「ワイド!スクランブル」は、ジャズトランペット奏者の日野皓正氏が、東京都世田谷区で20日にあったコンサートの最中、ドラムを演奏していた男子中学生の髪をつかんで顔を往復ビンタをした騒動を取り上げた。

 その流れで、橋本氏は知事時代の01年に出席した高知市での成人式での出来事について、「来賓として呼ばれて祝辞のスピーチをしていた時に会場の男の子たちが野次をしつこく飛ばすんですよ。それでもうついに堪りかねて『うるさい黙れ!出て行け!』と言ったんですが、振り返ってみれば、やっぱりちょっとカッとしてキレたということだと思う」と語り、「日野さんもそういうお気持ちだったんじゃないか」と推察した。

 自身の騒動については、成人式の数日後に問題の新成人から謝罪されたことを明かし、さらに来年には当時その会場にいた元・新成人たちによる20年目の成人式が開催されるにあたり「是非スピーチをしてほしい」と依頼されたと語った。

 「その場にいた子どもたちにも、何かのものが残ってるのかと思ってとてもうれしく思いました」と橋本氏。そうした自身の経験から「日野さんの行動も、見た目ではいろいろ見えますけど、会場にいた子どもたちにいろいろな思いを残したんじゃないか」と語った。