行定勲監督（４９）が２７日、東京・恵比寿ガーデンホールで行われた映画「ナラタージュ」（行定勲監督、１０月７日公開）スペシャル試写会で、集まったファン６００人の中から寄せられた「一生に１度の恋」エピソードから妄想を膨らませ、「映画化、決定だ！」とまで言い、笑みを浮かべた。

　行定監督はイベント中に、参加者のエピソードから「ベスト　一生に１度の恋」として、次のエピソードを選んだ。

　「１年に２回しか会えないいとこに恋をしていました。関係が壊れるのが怖くて気持ちは心にしまったままですが、今でも会うと胸がドキドキします。親戚の集まりがなくならない以上、一生続くであろう甘酸っぱいトキメキです」

　行定監督は、このエピソードを選んだ理由について「エロい」と即答した。爆笑する会場の女性を前に「ナラタージュ」が、主演の嵐・松本潤（３４）演じる社会科教師・葉山貴司と、有村架純（２４）演じる教え子の卒業生・工藤泉の恋愛劇であると紹介。その上で「先生と生徒という部分で、そんなこと（好きなどと）思っちゃいけないという、社会的には抑圧しなくてはいけない関係。ラブストーリーって結局、障害があればあるほど、燃え上がる」と語った。

　その上で、選んだエピソードについて「これは、かなり燃え上がる。いとこですよ！　実際は結婚できるんですよ。親戚の集まりっていうのがね…酔っぱらっちゃってさぁ。おじさんの前で『お兄ちゃん』とかって…」などと語り出した。心に完全にスイッチが入った監督のトークに、坂口健太郎（２６）は「どんどん膨らむじゃないですか」と苦笑いした。

　さらに行定監督が「２人きりになってキスなんかしたくなったりしたら、おじさんの邪魔が入る」などと続けると、松本も「妄想が激しいですね」と笑った。同監督は「これは、すごいな。これは映画化決定ですね」と満面の笑みを浮かべた。