フットボールアワーの岩尾望(41)が、容姿差別との批判を受けているCMの放送中止について「やめた方が腹立つ」とコメントした。

 28日放送のフジテレビ系「バイキング」は、ロハス製薬「ALFACE(オルフェス)」新CMの炎上騒ぎを紹介。同CMの「チャンス編」では女性がイケメン男性から微笑みかけられて笑顔になり、「チャンスはいつでもやってくる」のキャッチコピーで締めくくられるが、「ピンチ編」ではイケメンに代わってぽっちゃり体型の男性が登場。女性が嫌悪の表情を浮かべて「キレイはピンチを招くときもある」というキャッチコピーで締めくくられる。女性が男性の容姿によって表情や対応を変える内容が、容姿差別だと批判を受けているという。

 しかし、よしもとブサイクランキングの殿堂入りを果たしている岩尾は「ブサイクって言われてる人間からすると、あれを観て『許さん!』とか『けしからん!』とかいう気持ちは何も起こらない。何を怒ってるのかな」と批判に首を傾げた。

 タレントのホラン千秋は「今、こういうことにすごく敏感じゃないですか。だから深読みに深読みを重ねて、さらにその下も深読みしちゃって、何が正解なのかわからなくなってる部分もあると思う」と今回の炎上騒ぎを分析。俳優の坂上忍は「言論の自由が表現の自由を潰すんじゃないか。言いたい放題言うのも結構だけど、ノイジーマイノリティーをあんまり尊重しちゃうと何もできなくなっちゃう」と懸念した。

 ロハス製薬は同CMの製作意図について「笑いで印象をつけ他社との差別化を図った」とした上で、「容姿差別を意図したり炎上商法を狙ったわけではない」とコメント。ただ批判を受け、CMの放送中止も検討しているとした。

 しかし坂上は「絶対やめちゃダメだよね」と放送継続を支持。岩尾も「これでやめた方が腹立ちますよ。そんな生半可な気持ちでブサイクをイジってたんかって。1回笑いで印象付けたいCM作ってイジってきたなら、胸張ってイジっていいんですよ」と私見を述べた。