世界中の女性を虜にした米人気ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の映画版シリーズ第3弾の製作が中止されたと報じられた。

 主人公のキャリーを演じる女優サラ・ジェシカ・パーカーら主要キャスト4人全員が出演契約を結んだと昨年末に伝えられていたが、ここにきて「もう終わり。3作目の作品はキャンセルになった」とパーカーが語った。

 今秋にクランクインする予定ですでに脚本も出来上がっていたというが、サマンサ役の女優キム・キャトラルのわがままな要求が原因で中止されたと米メディアは伝えている。「とても美しくて面白く、切なく明るいすてきな脚本が完成していたからとても残念。続編を待ちわびていてくれたファンの期待にこたえられないのが何よりも残念でならない」とパーカーはコメントしている。報道によると、キャトラルは自身の出演する別の映画のプロデュース契約をしない限り、続編には出演しないと要求したことが原因だと言われているが、本人は「私の唯一の要求は3作目に出演しないということだけ」とコメントしている。

 1998年から04年まで放送されたドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の4年後という設定で08年に映画版が製作され、10年には続編も公開された。多くのファンがシリーズ第3弾の公開を待ちわびていただけに失望の声があがっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)