かつて「ゴクミ」の愛称でモデルや女優として一世を風靡(ふうび)した後藤久美子(43)の実娘のエレナ・アレジ・後藤(20)が来年1月から芸能界デビューする。このほど、9月28日発売のハイライフマガジン「Richesse(リシェス)」の表紙に起用され、ついにそのベールを脱いだ。

 後藤の夫で、フランス人の元F1レーサー、ジャン・アレジ(53)との間にもうけたハーフの子ということで、弱冠20歳ながら、その見た目はすでに大人の貫禄さえ感じさせる。しかし、目を引くのはその容姿だけではない。

 もともと後藤夫妻は夫の故郷であるフランスで暮らしていたが、エレナが小学校に上がる際にスイスへと移住。スイスは4カ国語を公用語としている国で、さまざまな言語の飛び交う中で育ったエレナは、日本語、フランス語、英語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語という6つの言語を身につけた。日本語はまだわからない単語も多いというが、憧れだという母が活躍した日本での芸能活動を強く望み、単身での日本デビューを決めた。

 後藤は1人で日本へと渡る娘の決断を心配しているというが、所属事務所のオスカープロに1日から所属し、しっかりと基盤はつくった。エレナは現在ロンドンの映画制作専門学校に通っており、11月の卒業を待って、年内に来日予定だという。

 エレナにとってモデルデビュー作となった今回の撮影では、総額1億円を超える高級ブランド「ブルガリ」のジュエリーや時計を身につけても堂々と振る舞い、「本物の輝きを身につけると気分が高まります」と言ってのけたという。撮影後に参加した「ブルガリ」のガラパーティーでは、世界のトップモデルやVIPゲストらにも持ち前の語学力で積極的に話しかけて楽しんでいたという。

 将来は映画監督志望だが、通っている専門学校では役者側の勉強も行っているという。今後は、夢をかなえるためのステップとして、まずはモデルや女優として活動していく予定だ。

 日本では「ゴクミの娘」として多くの注目を浴びるだろう。慣れない東洋の地でどんな振る舞いをみせるのか。「ずっとずっと憧れです」と話す母親のように、来年は「エレナ」旋風が巻き起こるかもしれない。