清野菜名(22)が、映画「パーフェクト・レボリューション」の舞台あいさつで、1人の観客に握手を求めに行く一幕があった。

 その日は平日だったが、清野を一目見ようとはるばる愛知県から駆けつけたファンがいた。それを知ると清野は、もじもじしながら、隣にいた共演のリリー・フランキー(53)に耳打ち。リリーが「菜名ちゃん、握手したいんだって」と代弁した。

 通路を通り該当の観客がいる席にたどり着くと、両手でしっかりと握手した。内容までは分からなかったが、短い時間で会話も交わしていた。ファンはさぞやうれしかったことだろう。

 考えてみれば、握手会やサイン会を行うアイドルと違って、女優がファンと触れ合う場面は少ない。応援してくれているファンに「直接ありがとう」と伝えられる機会はほとんど与えられていない。舞台あいさつに来てくれるファンを当たり前と思わず、感謝の気持ちを行動に移す姿に、清野の人柄が見えた。

 テレビ朝日系昼の帯ドラマ「トットちゃん!」で主演を務めるなど、活躍の場を広げる理由が分かった気がする。