今月7日に肺がんで死去した音楽評論家の赤間剛勝さん(あかま・たけかつ=享年77)の通夜が16日、東京・大田区の臨海斎場で営まれた。

 元キングレコード常務で、半世紀以上の親交がある歌手大月みやこ(71)が弔辞を読んだ。一緒にゴルフやお酒を楽しんだ日々を懐かしみ、「いつも穏やかな人で、人と出会うことの幸せを教えてくれました。天国からも『みやこ、まだまだ声が出る』『まだまだ歌える』と声を掛けてください」と呼び掛けた。

 歌手として育ててもらったという中山美穂(47)も参列。涙で顔をクシャクシャにしながら恩人の突然の死をしのんでいた。

 戒名は「金剛院響天勝楽居士(こんごういんきょうてんしょうがくこじ)」。音楽の心をいつまでも響かせるの意味があるという。祭壇は生涯を音楽にささげた赤間さんらしく、旋律をイメージしてカラフルな花で飾り、ひつぎには大ファンだったプロ野球DeNAの帽子や小学校時代の作文、お気に入りの背広とワイシャツ、ネクタイを入れた。

 ほかに舘ひろし、芹洋子、永井裕子ら約500人が駆けつけた。

 17日午前11時から同所で葬儀・告別式が行われる。