演歌歌手島津悦子(55)が26日、東京・台東区の浅草公会堂で、デビュー30周年記念コンサートを行った。

 02年に結婚してから住んでいる金沢、生まれ故郷の鹿児島と歌い継いできて、この日の東京公演がメモリアル3公演の締めになった。

 「昨日はよく眠れずに2時間おきに目が覚めました」と緊張ぎみながら、「30年間、『島津悦子』を育ててくれたファンの皆さんに恩返しをしたい」と意気込んで臨んだ。

 この3公演で三味線に初挑戦。「ずっと興味はあったけれど、足を踏み入れることはなかった。30周年の節目に何かしっかりとしたものを残したいと思い、今春から稽古に励んできたんです」。ステージで「柳の雨」を弾きながら歌唱をすると、約1000人のファンから大きな拍手を浴びた。

 英語曲の歌唱にも挑んだ。「学校の教科で一番、英語が嫌いだった」というが、米のヒット曲「追憶」を見事な発音で堂々たる歌唱をしてみせた。

 「デビュー当時は、30周年なんて未知の世界でした。40周年に向けて、美貌は仕方ないから(笑い)、声は衰えないようにしていきたい。同じキーで歌い続けられるように頑張ります」と、気を引き締めていた。