劇団四季の新作ストレートプレイ「恋におちたシェイクスピア」(来年6月、東京・自由劇場ほか、京都、福岡で巡演)の会見が14日、都内で行われた。

 99年に公開され、米アカデミー賞7部門で受賞したた同名映画の舞台版で、14年にロンドンで初演された。「ロミオとジュリエット」の誕生に、若きシェークスピアの道ならぬ恋が関わっていたらという、フィクションと事実を巧妙に織り交ぜた作品。

 吉田智誉樹社長は「人生の素晴らしさを描いた作品。久しぶりの新作ストレートプレイ上演で、今後も年1本は新作ストレートプレイを上演していきたい」。演出は青木豪氏で、四季が外部から日本人演出家を招くのは、67年の故福田恆存氏「ヘンリー四世」以来、51年ぶり。青木氏は「中学生の時に四季の『ヴェニスの商人』を見てから、芝居を見る喜びを知った。リアルな会話劇を根底に、生きる喜びを伝える舞台にしたい」と話した。