漫画家の小林よしのり氏(64)が、ウーマンラッシュアワー村本大輔(37)の“無知”を擁護する意見に反論し、「無知は恥である」と断言した。

 村本は元日に放送されたテレビ朝日系「朝まで生テレビ元旦スペシャル」に出演。自衛隊が違憲だとする話題で、「何が違憲なんですか?」と尋ねたが、憲法を読んだことがないと明かしたことで、出演者たちから「無知を恥じろ」などと集中砲火を浴びた。小林氏は2日のブログで村本を「知識は小学生以下」とバッサリ。「村本は中高生でもないし、若者でもない、無知なおっさんだ。無知は罪でもある。わし自身を振り返りつつ言うが、無知は常に恥じて勉強し続けなければならない」とたしなめるとともに、「わしはウーマン村本と一緒に出演することはない」と共演NGを宣言していた。

 村本は同番組放送後に更新したツイッターで、批判が殺到していると明かしていたが、一方では擁護の声もある。爆笑問題の太田光は16日深夜放送のラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」で、村本の憲法9条に関する質問について「日本国憲法ができてから70年、何が違憲なのかを誰もハッキリ言えないまんま、ここまで来たんですよ。誰も答えられないんですよ。言ってみれば一番核心を突いた質問なんですよ」とした上で、その問題を俎上(そじょう)に載せるために芸人という立場上、あえて無知を装って質問した村本に対し、非難するばかりだった有識者たちを厳しく批判。「インテリの連中は鼻で笑って『そんなのも知らねえでここに出てくんな』って言うわけよ。相変わらずだなコイツらって思って、まだこのレベルなのかって、悲しくなったね」とあきれ、「村本も、謝る必要なんか全然ないから」と擁護した。

 小林氏は17日、「無知は断じて勇気ではない!」のタイトルでブログを更新。村本や太田の名前は出していないが、「無知を擁護する奴らがやっぱり出てきた。30代後半で憲法9条も知らないとなると、小学生以下である」と書き出し、「それなら議論の進行を妨げてはならない。謙虚に聞きながら、議論の流れで把握すればいいし、最後まで分からなければ帰宅して、すぐ勉強すればいい。わしは『朝ナマ』に出るときはそうしてきた。無知は恥である。無知を誇ってはいけないし、無知のまま尊大に話す態度を勇気などと褒めてはいけない」と持論を展開した。