MBS(大阪市北区)の三村景一社長(63)が18日、大阪市内の同局で、新春社長会見を開き、席上で、16年5月の「シアターBRAVA!」閉館にともなう新劇場について「ステイ(停滞)しているわけではない。少しずつ前へ進んでいる」と話した。

 MBSは99年、大阪城のふもとに、収容1000人規模の「大阪MBS劇場」を開館。当初は劇団四季の上演をかけていたが、05年の「大阪四季劇場」オープンにともない、「-BRAVA」へと名称を変え、ミュージカルなど舞台上演を続けてきた。

 施設の老朽化などの理由から、16年5月に閉館。その後、MBSは、別の場所での新劇場を検討し「いったん閉鎖するが、引き続き別の場所を探して劇場文化を支えていきたい」と明言。新たな劇場稼働へ動いている。

 この日、三村社長は、来年2月にテレビ番組の生放送を強化すべく「ライブセンター」を創設することに触れ「ライブ感、生を大切したい。劇場というのは、そのライブの最先端」。こう位置づけ、劇場規模についても「BRAVAと同等(1000人)規模(の収容)ということに変更はありません」と話した。

 同局スタッフによると、現状では「候補地をしぼった」段階としている。