舘ひろし(67)が、俳優キャリアで17人目の刑事を演じることが28日、分かった。主演するWOWOW「連続ドラマW 60 誤判対策室」(5月スタート)で、定年を間近に控えた刑事に挑む。

 「西部警察」「あぶない刑事」シリーズなどで、かっこよくて、ダンディーな刑事を演じてきた舘が一転、無精ひげを生やした姿を見せる。刑事ものでは初の無精ひげという。

 舘は「ヨレた感じの初老の男を演じていこうと思っています。無精ひげを生やしているのも特徴的。捜査だけにひたむきに取り組むまっすぐな、ハードボイルドな年老いた男の生きざまをうまく表現できたら」とコメントした。事務所関係者も「基本はジェントルマンで、ジャケットを着て食事に行くのが日常、という人なので(無精ひげは)めったに見ない」と珍しがっている。

 映画「私の男」「武曲 MUKOKU」などで知られ、演出を手掛ける熊切和嘉監督(43)は「舘さんが演じることによって、不思議な軽やかさが加味されて、放っておけない人物像になる。舘さんは本当にすてきな方で、しわがとても美しい!」と、大人の魅力を絶賛する。

 「60-」は、過去に無実の者を冤罪(えんざい)に陥れたことがある刑事の有馬が、死刑囚の事件を再調査するミステリー。古川雄輝(30)が弁護士、星野真里(36)が検察官を演じる。今月撮影が始まり、2月いっぱいまで続く。