元ビートルズのドラマー、リンゴ・スター(77)が現地時間の20日、長年の音楽への貢献、慈善活動などの功績が認められ、英国の勲章であるナイト爵位を受章した。

 ニューヨーク・ポスト紙電子版などによると、バッキンガム宮殿にて、ウィリアム王子によって爵位を授与されたスターは、授与式後のインタビューで、「自分にとって、非常に大きな意味のあること。我々がやってきたことが認められたということだから。本当にうれしい。朝食にも、勲章を身につけるよ」と語ったという。

 今後は、「Sir (サー)」の称号とともに呼ばれるかどうかを自分で選択できるが、「どうするか、まだ決めてない。新しいことだし、どうやって称号を使うかもわからない」と戸惑いを見せた。

 スターの爵位授与式後、英国王室はツイッターで、「おめでとう、サー・リンゴ・スター!」と祝福のメッセージを贈った。ビートルズのメンバー全員が1965年、エリザベス女王からMBE勲章(大英帝国勲章)を授与されているが、それから53年という歳月を経ての受章となった。

 同じく、元ビートルズのポール・マッカートニーは、1997年にナイト爵位を受章している。また、これまでエルトン・ジョン、ロッド・スチュワート、ミック・ジャガーらが、ナイト爵位を授与されている。(ニューヨーク=鹿目直子)