長沢まさみ(30)が26日、都内のユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で行われた、主演のフジテレビ系月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」(4月9日スタート、月曜午後9時。初回は30分拡大)完成披露試写会に登壇した。

 17年12月4日のクランクイン後、連日、撮影が続き、長沢と東出昌大(30)、小日向文世(64)は前日25日に初めて映像を見たという。長沢は「撮影を続けて映像見たのが昨日…これ、面白いと思ってもらえるのかな? と自信を失った瞬間があった。拍手をいただき、ホッとしました。嫌らしくなく、スカッと見られる作品になったと思う」と笑みを浮かべた。月9ドラマの視聴率低迷、ブランド力の低下が叫ばれる中、「みんなの期待を背負ってという感じで、撮影してきましたが、もう出せることはやり尽くせたかなぁと思っています。とにかく、見て楽しんでいただけたらなという思いです。ぜひ、皆さんもだまされて下さい」と意気込みを語った。小日向も「月9、頑張って4月からやっていきます」と口にした。

 「コンフィデンスマンJP」は、人気脚本家・古沢良太氏の最新オリジナル作品で、長沢演じるダー子、東出演じるボクちゃん、小日向演じるリチャードがコンフィデンスマン(信用詐欺師)に扮(ふん)して、さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で欲望にまみれた人間たちから、大金をだましとるエンターテインメントコメディー。長沢の月9ドラマ主演は、07年「プロポーズ大作戦」以来11年ぶり。連続ドラマ主演は12年同局系「高校入試」以来5年半ぶりとなる。

 この日、劇場に集まった取材陣と観客には、欲望にまみれた大人から金をだまし取るコンフィデンスマンという役どころを演じる長沢、東出、小日向の3人が、番組スタッフにだまされて台場から豊洲の劇場に向かったと説明があり、会場のスクリーンには劇場でだまされた3人が映った。ただ、実は3人は台場の会場の、隣の劇場におり、劇中同様、取材陣と観客をだました。長沢は登壇し、客席を見渡して笑みを浮かべた。【村上幸将】