A.B.C-Z塚田僚一(31)が26日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで、初主演映画「ラスト・ホールド!」(5月12日公開、真壁幸紀監督)の完成披露イベントに出席した。ピンク色の小旗を持った女性ファンでぎっしり埋まった客席の間を通って入場すると、早くもテンションは最高潮。最初のあいさつで「初主演です! 東京の桜は満開だけど、塚ちゃん桜はまだ五分咲きです!」と自分を指さし、大きな拍手を浴びた。

 スポーツクライミングのボルダリングを題材にした作品で、塚田は部員不足で廃部寸前となった大学のボルダリング部存続のため、部員集めに奔走する役どころ。ジャニーズJr.内ユニットSnow Manとの共演に、塚田は「(共演が)Snow Manと聞いたとき、ずっとバックについて一緒にやってきたので、心強かったです。撮影や準備が進むにつれて、このメンバーで一緒にできて良かったと思いました」と感謝。塚田のハイテンションが乗り移ったのか、Snow Manも「フー!」と歓声を上げた。

 自分の力だけで壁を登るボルダリングにかけ、人生の壁の乗り越え方を聞かれた塚田は「初主演というのも、壁というか不安とかちょっとはあった。ジャニーズ(事務所)の先輩たちが初主演を経験しているので、『先輩方はすごいな、まだまだ頑張ろう』と思えるんです。だから、壁という風にはとらえていないです。僕は壁を乗り越えるんじゃないです。殴るんです」と熱く語った。しかし、大演説は「殴ると痛いんです。ケガには注意して下さい」と、まさかの落ちなしで、登壇者も総ずっこけ。宮舘涼太(25)は「傷口にはバンドエイドを張って下さいってことですね」とまとめていた。

 登壇者は舞台あいさつ前、報道陣による囲み取材に出席した。ボルダリングは20年東京五輪の追加競技にもなっており、塚田は作品の注目度も上がると予想。「スポーツクライミングが(五輪種目に)決まる、ちょっと前の話なんです。五輪に向けてスタートしていく、明るい作品。正直、乗っかりたいです」と、五輪特需に期待を寄せた。日本代表としての五輪出場については「行けます!」と自信を見せていた。

 塚田は昨年6月のクランクイン前に約3カ月、ジムにも通った。「ボルダリングのジムに通ったんですけど、(配給の)松竹さんのお金だったので、ありがたかったです」とぶっちゃけ、Snow Manのメンバーから「言わなくていいから…」と止められていた。

 ほかSnow Man阿部亮平(24)深沢辰哉(25)岩本照(24)渡辺翔太(25)佐久間大介(25)と、真壁監督が登壇した。