劇団四季ミュージカル「オペラ座の怪人」が29日、日本上演30周年を迎え、上演中の京都劇場で、公演後に特別カーテンコールが行われた。

 フランスの作家ガストン・ルルーの同名小説をもとに、パリ・オペラ座の地下に暮らし、歌姫・クリスティーヌに恋をしてしまう「怪人」の愛と憎しみを描く名作。86年にロンドンで初演され、88年には四季ミュージカルとして、日本初演された。

 1カ月を基本軸にした上演が主流だった当時、四季は5カ月の異例ロングラン上演を成功させ、ミュージカル界に新たな時代を切りひらいた。これまでの総入場者数は695万人を超えている。

 この日の特別カーテンコールには、キャストを代表して俳優増田守人(ますだ・もりと)青木朗(あおき・あきら)らがあいさつ。増田らは「これまで作品に関わってきた多くの方々の思いを胸に、作品の感動をお届けするという使命のもと、バトンを引き継いで参りました」などと話した。

 あいさつの後は、キャスト全員で「ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト」を、30周年特別バージョンで披露した。

 京都公演は5月20日までの予定で、その後は7月21日~9月17日の静岡公演、10月22日からは仙台公演が決まっている。