米俳優ジョニー・デップ(54)が、賃金未払いや不当な仕事を強要されたなどとして元ボディーガード2人から訴えられた。

 米メディアによると、2人はプライベートセキュリティー会社のスタッフだったが、2016年にデップの財政状況が悪化してセキュリティー会社との契約を解除した後も、デップから個人的に雇われていたという。

 しかし、2年近くに渡って長時間勤務をさせられながらも残業代は未払いのままで、食事や休息時間もろくに与えてもらえなかったと主張。さらに、違法薬物などが置かれた車の運転を命じられたり、公の場でデップ自身だけでなくデップの悪習からも守ることを強要されるなど、本来の警備以外の仕事が増え、危険な職場環境でひどいストレスを被ったとしている。2人は賃金と残業代、それに伴う利息、罰金、食事代などを含む賠償金と弁護士と裁判費用の支払いを求めている。

 デップは昨年、自身の金銭トラブルは元ビジネスマネジャーのせいだとしてマネージメント契約を結んでいたTMG相手に訴訟を起こしたが、不動産や美術品、ヨット、ワインなどに大金を費やす浪費癖が原因だとして逆訴訟されている。デップは16年に元妻の女優アンバー・ハードにも700万ドルの慰謝料を支払っており、破産寸前だと言われている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)