脊髄損傷の大けがを負い、両下肢麻痺のため歩くことや脚を動かすことができない状態だと明かした仮面女子の猪狩ともか(26)が、支えてくれた家族への感謝や、今後の芸能活動への意気込みなどを語った。

 猪狩は今年4月、都内で歩行中に倒れてきた看板にあたり負傷し、緊急手術を受けた。7日に更新したブログで現状を報告。脊髄損傷の影響による両下肢麻痺のため歩くことや脚を動かすことができず、「治る可能性は極めて低く、今後、車椅子での生活を余儀なくされました」と明かした。

 8日放送のフジテレビ系「とくダネ!」には、猪狩の両親がVTR出演。かつて救急救命士をしていたという父親は、「事故直後の娘のレントゲンを見てがくぜんとしてしまいました」という。「本当に目の前が真っ暗になってしまいました。脊髄損傷だと言えば『ああ、もうだめだな』ってすぐわかった」とその深刻さについて語り、そんな状態であることを知らない娘が病室でステージ復帰の希望を語る姿に「つらかった」と涙を流した。

 猪狩も電話出演し、「この自分自身の状況を理解するのにもすごく時間がかかったといいますか、やっぱり受け入れるのにすごく時間がかかった」と事故を振り返った。しかし今では前向きに考えられるようになり、「(家族から)『命が助かったことが何よりよかった』と言ってもらえたことと、自分の足がもう動かないかもっていうのをわかったときに、『車いすに乗っていたって何でもできるよ』っていうふうに言ってもらえたので。大きいですね」と、精神的に支えてくれた家族に感謝。現在はリハビリに励んでおり、3カ月後に退院の予定だというが、その後は車いすで芸能活動を続ける意欲を示しており、「作詞活動や、もともとおしゃべりすることが好きなので、ラジオや講演だったり、自分の現状を受け入れて、自分にできることをこれからやりたい」と語った。