先月5日に肺がんのため82歳で亡くなった日本を代表するアニメーション映画監督、高畑勲さんお別れの会が15日、故人が愛した東京・三鷹の森ジブリ美術館で営まれた。

 会ではアニメーターの大塚康生氏、小田部羊一氏、久石譲氏、「レッドタートル ある島の物語」のマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督が別れの言葉を読み上げた。シンガー・ソングライター二階堂和美が「かぐや姫の物語」の主題歌「いのちの記憶」を歌唱。約3200人が訪れた。高畑さんは三重県生まれ。59年東大を卒業し、東映動画入社。「アルプスの少女ハイジ」「火垂るの墓」「魔女の宅急便」「おもひでぽろぽろ」「平成狸合戦ぽんぽこ」など多くの名作を残した。98年紫綬褒章受章。09年ロカルノ国際映画祭名誉賞を受賞、15年フランス政府から芸術文化勲章オフィシエが贈られた。