強制わいせつの疑いで4日、大阪府茨木署に逮捕された吉本興業所属のお笑いタレント、グイグイ大脇(本名大脇拓平)容疑者(38)が6日、送検先の大阪地検から釈放され、同日夜、大阪市内で会見し謝罪した。

 白のポロシャツ姿で現れた大脇は「今回、僕が起こした不祥事によって、多大なるご迷惑をおかけした被害者の方、そのご家族の方に、深くおわびさせていただきたいと思います。申し訳ございませんでした」と約30秒間、頭を下げ続けた。

 続けて、仕事関係者などに謝罪。「人を笑顔にする職業をさせていただいている中で、今回のようなことを起こしてしまう自分の不徳、未熟さ、モラルの低さを恥じて、償っていきたいと思います」と時間をかけて、一言一言、言葉を選びながら話した。

 2児の父である大脇。釈放の際、迎えに来た妻には「悪かった」と言葉をかけたといい、妻は無言のままだったという。愛想を尽かされたかもしれないと話したが、自らの家族に対しては、「自分の人生をもって、いろんなことから守っていくという一心です」と神妙な面持ちだった。

 処分について、所属事務所はあくまで、捜査状況を見て、処分を判断する、としているが本人は「解雇が妥当だと思う」と覚悟を口に。それでも、「好きで入ったこの世界で、自分から辞めるということは言いたくない」と素直な心情も明かした。

 最後は「いろんなマイナス要素を生んだが、人を笑顔にするという部分でのマイナスというのは、人を笑顔にすることでしか返せないのかなと思う。どんな形になるにしろ、16年やってきたので、辞めたくないなと思います」と、今後の芸能活動について言及した。

 大脇は4月19日午後8時半すぎ、大阪府内の路上で、10代女性の下半身を触るなどのわいせつ行為をした疑いで、同署に逮捕されていた。