吉川晃司(52)が9日、都内で主演するWOWOW「連続ドラマW 黒書院の六兵衛」(22日スタート、日曜午後10時)の完成披露試写会に出席した。作家・浅田次郎氏の時代小説が原作。江戸城無血開城の際、自らの信義を貫き、一切口を利かないまま、江戸城内に居座り続ける謎の御所院番士・六兵衛と、六兵衛排除の任を負った下級藩士・加倉井(上地雄輔)の交流を描く。

 吉川は作品について「原作が素晴らしい分、ハードルが高いなと思いました」。全編ほぼ無言の異色の役柄。その分、セリフがかなり多い上地に対し、吉川は「セリフが2人分。1人で大変だったと思う」とねぎらった。上地は「セリフが多くて、めちゃくちゃ大変でしたよ」とこぼしながらも「吉川さんは背中で演じているというか。この役は絶対に吉川さんにしかできなかった」と断言した。

 また、吉川は上地との撮影を「同じアスリート出身だから、多くを語らずもウマが合う。やりやすかった」と振り返った。上地も「僕もそう思いました。でも、たまに変なボールを投げてくるから、しっかり受けました」と即座に返すなど、息ピッタリにトークを進めていた。