八千草薫(87)主演の舞台「黄昏」(10~27日)の公開稽古が9日、東京・新宿の紀伊国屋ホールで行われた。

 湖畔の別荘でひと夏を過ごす老夫婦を主人公にした作品で、映画にもなっている。八千草は夫を支える妻エセルを演じる。3度目の上演で、今回は夫役に村井国夫、娘役に朝海ひかると、共演者も一新した。

 八千草は「新しいものをやっているみたいで、こんなに変わるものかと思いました。皆さん、優しくて、いたわってくれるんです」。村井は「本当にかわいくて、お守りしなくちゃと思ってしまう」と言えば、宝塚歌劇団の後輩でもある朝海は「目を合わせる場面で、あまりの美しさとオーラに、せりふが飛んでしまいました」と苦笑い。

 猛暑の中の稽古だったが、八千草は「だんだん体力がなくなるけれど、ステーキを食べて、毎朝の散歩は続けています。この作品は好きな舞台で、みなさんにもいろいろなことを感じてほしい」と話した。