演歌歌手氷川きよし(40)が27日、都内で、新アルバム「新・演歌名曲コレクション7」の購入者を対象にした握手会とミニライブを行った。

1万通を超える応募から、21日に大阪で1000人、この日の1000人の計2000人のファンが選ばれて参加した。

今年1月発売の「勝負の花道」は10万枚を突破するヒット中。カップリング曲とジャケット写真の異なる3種類のCDを同月に発売し、今月21日にも3種類のCDを発売した。「今回はカップリング曲が演歌、バラード、ポップスと3パターン。これからも、いろいろなタイプの曲に挑戦したい。そうしないと自分が小さくなっちゃう」と、挑戦を続ける意味を説明。そして「今、この時代を生きて感じたことをメロディーと歌詞に乗せてどんどん伝えていきたい」と続けた。多くの曲を収録できるアルバムは絶好の“挑戦の場”で、「自分の殻を破る場所」だと話した。

握手会では1人1人の表情を見て、心を込めながら手を握ることを心掛けているという。それには、10年以上前の反省がある。「握手会で『ライブの時に私の方を見ていなかった』と怒られたことがある。当時は、自分に余裕がなくて、2階の客席まで見ることができなかった。あの言葉から学びました」。

今年も残り4カ月。出場すればデビューから19年連続となるNHK紅白歌合戦への出場について「精いっぱい真心を込めて歌い続けて、出場できれば、応援をしてくれるファンへの親孝行みたいになる」と静かな闘志を燃やした。