007シリーズの新作を監督する予定だったダニー・ボイル監督に代わり、ケイリー・ジョージ・フクナガ監督(41)がメガホンを取ることが20日、明らかになった。

ニューヨーク・ポスト紙の報道によると、新作は来年3月、ロンドンのパインウッド・スタジオにてクランクイン予定で、2020年のバレンタインデーに公開予定であると、プロデューサーのバーバラ・ブロッコリ氏および主演のダニエル・クレイグらが発表したという。

シリーズ25作目となる新作のタイトルは未定となっている。当初は映画「スラムドッグ・ミリオネア」(2008年)で知られるボイル監督がメガホンを取り、来年11月公開予定となっていたが、クリエーティブな問題で制作側と意見が合わず、降板したという。

フクナガ監督は米テレビシリーズ「True Detective」でエミー賞を受賞。英俳優イドリス・エルバ主演の戦争映画「ビースト・オブ・ノーネーション」(2015年)も手掛けている。

新作は主演のクレイグにとって5作目となるが、ボンド役を演じるのはこれが最後と見られている。フクナガ監督は1962年公開のシリーズ第1作目「007/ドクター・ノオ」以来、初の米国人監督となる。ブロッコリ氏は、「多才なフクナガ監督は、次のジェームズ・ボンドの冒険にとって最高の選択です」と語っている。(ニューヨーク=鹿目直子)