8日放送のフジテレビ系「直撃!シンソウ坂上」(午後9時)では、13年11月8日に75歳で亡くなった歌手・島倉千代子さんを特集する。

元付き人の綿引あつ子さん、島倉さんが歌手活動60周年記念の新曲の作成を依頼した南こうせつのインタビュー、秘蔵映像を交えて波瀾(はらん)万丈な生涯に迫ります。スタジオでは、島倉さんと50年来のつきあいで「お母さん」と慕ってきた歌手・小林幸子が、島倉さんの人生の裏側を語る。ナレーションは徳光和夫が担当する。

島倉さんのヒット曲「人生いろいろ」は、彼女の波瀾(はらん)万丈人生そのものだった。人気絶頂時の結婚、そして離婚。さらに、元夫の事業失敗や連帯保証人になった相手の夜逃げにより、島倉さんは莫大な借金を背負うことに。借金は一時、利子などを含め総額16億円にものぼった。番組では、島倉さんが借金返済に苦しんでいた84年に開催された「歌手生活30周年コンサート」でお祝いにかけつけた美空ひばりさんが、島倉さんの借金について触れた貴重な映像も公開する。

98年に借金を完済できた島倉さんでしたが、その後もさらなる悲劇が襲う。1993年に乳がんを発症。この時、島倉さんが開いた記者会見が、芸能界で初めてがんを公表した会見と言われている。当時、世間に衝撃を与えたこの記者会見の様子や、闘病中の医師とのやりとりをとらえた貴重な映像を、特別に公開します。退院後、すぐに歌手活動を再開させた島倉さんでしたが、10年には肝臓がんを患う。度重なる手術を受け、必死にがんと闘う島倉さんの生きる希望は、14年に開催を予定した「歌手活動60周年コンサート」。島倉さんはそのための新曲作成を、かねてファンだった南こうせつさんに依頼する。念願がかなって完成した「からたちの小径」だったが、レコーディングが行われたのは島倉さんが亡くなる3日前だった。

島倉さんが亡くなる3日前に録音した人生最後の歌声を特別公開。さらにその歌とともに録音されていた最後の肉声メッセージをノーカットで公開する。そして、作詞作曲を担当した南こうせつさんが独占告白。島倉さんは、なぜ死の3日前にレコーディングを行ったのか。南さんが「最後の最後、死ぬ間際まであれはありえないです。奇跡ですよ」と、その舞台裏を明かす。