女優三田佳子(77)の次男で、覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われている高橋祐也被告(38)の初公判が29日、東京地裁(開発礼子裁判官)で開かれ「間違いありません」と起訴内容を認めた。起訴状によると9月9日ごろ、東京都渋谷区の自宅で覚醒剤を使用したとしている。即日結審し、検察側は懲役2年6月を求刑した。判決公判は12月13日に開かれる。

高橋被告はこれまで覚醒剤をめぐり4回逮捕されており、08年には懲役1年6月の実刑判決を受けている。被告人質問などによると昨年10月ごろ、薬物の売人だった友人のすすめで「1度だけ」という気持ちから使用を再開。徐々に使用頻度が増え今年6月ごろには週に1回、購入するようになったという。

この日の高橋被告は黒のジャケット、グレーのパンツ、頭部に寝グセをつけて出廷。10年に一般女性と結婚、同年、第1子となる男児が誕生しているが、別居中といい、使用理由について「1人になると寂しく、不安になる」とし、「依存症の認識が希薄になっていた」とした。

今後は沖縄のリハビリ施設に入寮する予定だという。「依存症の怖さというものを身にしみて感じた。自分の犯した罪を償い、いつか依存症をカバーできる人間になりたい。このたびは申し訳ありませんでした」と謝罪した。