女優真矢ミキ(54)主演のフジテレビ系連続ドラマ「さくらの親子丼2」(土曜午後11時40分)の15日放送の第3話の視聴率が17日、3・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と発表された。前週の3・5%より0・5ポイント、ダウンした。

初回から3・8、3・5%だった。

昨年10~11月に放送された連ドラの第2弾。真矢が演じるのは、親から虐待を受けた子どもたちが一時的に避難、保護される子供シェルター「ハチドリの家」の食事スタッフ・九十九さくら。子供たちに食事を提供しながら、問題解決に立ち向かっていく。

病院長の娘という裕福な家庭で育ち有名進学校に通っていたが、父親の過度な期待に応えられず虐待を受け、自殺未遂をしてしまい「ハチドリの家」来た、小宮山詩役の祷(いのり)キララ(18)は「このドラマに出てくる子どもたちは不良だったり、問題児だったりします。でも、芯の部分は真っすぐで純粋な子ばかりです。詩も最初は、感情を表さないガリ勉に見えると思います。そうなってしまったのには理由があって、詩の心の中には虐待した父への怒りの炎が揺らめいています。詩の気持ちを理解できますとは、到底言えません。それでも、私がこれまで味わった苦しみや悲しみなど、負の感情の中から詩との共通点を探して、詩の気持ちを少しでも代弁していきたいです」と話している。

第3話で、さくら(真矢)が通うようになってから「ハチドリの家」の雰囲気に変化が訪れる。大豆生田香(塩野瑛久)はチンピラたちを手玉に取って追い返したさくらを見て、すっかり心酔したようだった。

女子たちも全員で食卓を囲むことが増えて“女子会”で盛り上がることがあった。井口茜(柴田杏花)は心配してくれる新人弁護士・川端哲也(柄本時生)の優しさを自分への愛情と勘違いしていた。シェルターの子どもたちは、人に優しくされたことがほとんどなく、その優しさがあだにならなければいいがとホーム長の鍋島真之介(相島一之)から聞かされるさくらだった。

ある日、新城由夏(岡本夏美)は東大の医学部を目指すほど優秀な詩(祷)から「通っている図書館で気になる男子がいるのだが、どうやって打ち解ければいいのかわからない」と相談を受ける。これまで勉強しかしてこなかったため、人とのコミュニケーションの取り方が思いつかない詩に由夏は驚きつつ、ありのままの素直な自分を見せるようアドバイスする。

青森県の弘前で病院を営む一家に生まれた詩は、病院の跡を継ぐよう父親から強いプレッシャーを受けていた。いくら勉強しても、結果が出ないと父に暴力を振るわれていた詩は生きることに疲れ、家を飛び出して自ら死のうとしたのだ。

父親への報復のために人生を勉強にのみ費やし、感情を表に出すこともない詩をさくらも心配する。そんな折、いつもの希望する夕食の投票が行われ、その中の一票に「鍋焼きうどん」があった。ピンときたさくらは、詩の受験勉強の夜食にと、熱々の鍋焼きうどんを持って行く。うどんを食べる詩の目からは、かすかに一筋の涙が。