秋元康氏がプロデュースする国民的ガールズバンドプロジェクトの結成メンバーお披露目会見が23日、東京・青海のZepp TOKYOで行われた。合格者は元AKB48チーム8の山形県代表、早坂つむぎ(17)ら41人で、この日は学業都合による欠席者を除く40人が登壇した。

バンド名は「ザ・コインロッカーズ」で、秋元氏は「コインロッカーに大切なものを預けたり、着替えたり、もう1つの自分がそこにいる。もう1つの自分になれるという特性がある。彼女たちの夢もそこにあるんでは。そういうイメージで、コインロッカーズという名前にした」と説明した。

バンドは各楽器パートに複数のメンバーが在籍し、楽曲ごとにメンバーを選ぶ、AKB48グループのような「選抜システム」を採用するのが大きな特徴だ。バンドのオーディションとあって、合格者はバンド経験者が多く、秋元プロデューサーは「みんな楽器はうまい。楽器経験者が多くいるけど、彼女たちのテクニックはかなりだと思う。楽器をシャッフルしたり(することもありうる)。どこに能力があるか分からず、未知数。本人と相談して、輝けるバンドにしたい」と説明した。

この日は合格者が13~19歳で、平均年齢16・9歳であることは明かされたが、メンバーの詳細なプロフィルは紹介されず、練習を経て初夏に予定される音源リリース(CDか配信かは未定)のころにあらためて発表されるという。

結成会見のZepp TOKYOは、2700人を収容する、多くのバンドが憧れる大箱ライブハウスで、メンバーたちは観客ゼロのフロアをバックに、会見に臨んだ。所属レーベルのワーナーミュージック・ジャパン小林和之代表取締役兼CEOが「1年後の今日、来年の12月23日にここでワンマンライブをやります」とサプライズ発表すると、メンバーから拍手が起こった。まずはこの会場を満員にすることが、バンドにとって最初の目標となる。