オスカー俳優モーガン・フリーマン(81)の孫を惨殺した恋人が、懲役20年の刑を言い渡された。2015年、ニューヨーク市内でフリーマンの孫エデナ・ハインズさんが死体となって発見された事件で、ラマー・ダベンポート被告が昨年5月、殺人罪で有罪となった。

エデナさんは25回にわたりメッタ刺しにされた上、胸にナイフが刺さった状態で死亡しており、弁護士は、被告が興奮性の副作用のある解離性麻酔薬を使用していたと主張したため、当初、第二級殺人罪で有罪となった。しかし昨年、裁判所が第一級殺人罪で有罪の判決を下した。

33歳のエデナさんはモーガンの最初の妻の孫で、女優志望だった。モーガン主演の映画「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」(2014)にも出演したが、モーガンに頼らずに女優の道を歩もうとしていたという。

モーガンはエデナさんの訃報を受けて、「世界は、彼女の豊かな才能を知らずに終わった」とコメントした。(ニューヨーク=鹿目直子)